1 迷惑メールの概要について
1-1-1 広告宣伝メール
迷惑メールの中で最も流通しているのが、広告宣伝メールです。出会い系・アダルト系サイト、サービスや商品販売などに関するものです。中には友達をよそおって返信させようとしたり、サイトへアクセスさせようとするものもあります。不審なメールや身に覚えのない内容、知らないアドレスからのメールは気をつけましょう。

サイトを見たらばれた? あやしいURLは要注意!
多くの出会い系・アダルト系サイトのメールには、URLやリンクが記載されています。そのURLへアクセスしてしまうと、後日、大量の迷惑メールが届いたり、身に覚えのない料金を請求されたりするなどのトラブルがよくあります。これはなぜかというと、図1にあるような識別情報を含むURLやリンクをクリックしてしまったためです。
サイトの管理者はあらかじめ、メール本文にあなたのアドレスなどを識別する情報を含むURLを記載していて、このURLがクリックされるとクリックしたユーザーのアドレスが特定されて、あなたがサイトを閲覧したことが分かるようになっています。こうして、サイトの閲覧料や利用料などと称して不当な料金を請求されることにつながるわけです。
「個体識別番号」には、(1)携帯電話会社名と端末の機種、(2)業者が勝手に付与したID(どの携帯電話からアクセスしても同じIDのものと変化するものがある)の2種類があります。しかし、こういった情報には、アクセスした消費者の氏名や住所、携帯電話番号等の個人情報は含まれていないため、業者に個人情報が伝わることはありません。
迷惑メールがくるきっかけ
それでは、そもそもどうして迷惑メールを受け取ることになったのでしょうか。初めて迷惑メールを受け取ったときに、どうして自分のアドレスがわかったのだろうと、気味が悪くなったり、不思議に思ったりしたことはありませんでしたか。実は、あなたのしている行動が、思いがけない迷惑メールを受け取るきっかけを作っていたのかもしれません。思い当たることがないか以下を参考にしてみてください。
- 予測されやすいメールアドレスを使っている
- 迷惑メールに書かれていた返信先アドレスに配信停止メールを送った
- 迷惑メールに書かれているURLにアクセスした
- 出会い系サイトやネットの掲示板にアドレスの登録や書き込みをした
- 自分のブログやSNSにアドレスを掲載した
- あやしいネットショッピングサイトで買い物をした、セール情報などのメルマガに登録した
- 懸賞やモニター、無料ダウンロードサイトに応募や登録をした
迷惑メールは無視が基本
気をつけていても、わたしたちの暮らしの中で、メールをやりとりするため友達にアドレスを伝えたり、サイトへメールアドレスを登録するなどの「迷惑メールが届くかもしれないきっかけ」を作ってしまうのは避けられません。そこで、迷惑メールを受け取ってしまった時は被害を最小限にとどめ、そこから発展するトラブルにあわないために、迷惑メールは開かないようにしましょう。また、問い合わせや返信などは厳禁です。
まとめ
迷惑メールは開かない・アクセスしない・連絡しない
迷惑メールフィルターの設定をする
気をつけていても、わたしたちの暮らしの中で、メールをやりとりするため友達にアドレスを伝えたり、サイトへメールアドレスを登録するなどの「迷惑メールが届くかもしれないきっかけ」を作ってしまうのは避けられません。そこで、迷惑メールを受け取ってしまった時は被害を最小限にとどめ、そこから発展するトラブルにあわないために、迷惑メールは開かないようにしましょう。また、問い合わせや返信などは厳禁です。
パソコンで広告宣伝メールを受け取った場合
プロバイダのサービスやメールソフト・セキュリティソフトでのフィルタリング
ケータイ・スマホで広告宣伝メールを受け取った場合
ケータイ会社が提供している迷惑メールフィルターの利用