令和2年度「電波の日・情報通信月間」表彰

総務省は、情報通信の発展に貢献した個人及び団体に対し、毎年「電波の日・情報通信月間」において表彰を行っています。令和2年度は、(一財)日本データ通信協会の事業に関係する個人1名、高等学校5校が全国でその栄誉に輝きました。

 ・慶応義塾大学環境技術学部教授 手塚 悟様
 ・茨城県立水戸工業高等学校
 ・福井県立科学技術高等学校
 ・静岡県立科学技術高等学校
 ・京都府立工業高等学校
 ・長崎県立長崎工業高等学校

受賞した皆様より喜びの声をいただきましたのでご紹介します。

■「情報通信月間」総務大臣表彰
 慶應義塾大学 環境技術学部教授  手塚 悟様

個人情報保護委員会委員として、マイナンバー制度について、システム構築等の観点から特定個人情報保護に寄与するとともに、暗号技術の安全性確保に尽力したほか、電子認証基盤に関する制度設計・トラストサービスの普及や制度検討に多大な貢献をされました。

【受賞者の一言】

 この度、情報通信月間総務大臣表彰(個人)をいただき、大変光栄に存じます。
 我が国のICTの発展に少しでも貢献できればと思い、ライフワークとしてマイナンバーシステムやトラストサービスの実現に取り組んでまいりました。それをご評価いただけたのは、大変な喜びであります。
 特に、トラストサービスにつきましては、「トラストサービス推進フォーラム(TSF)」の会長として、TSFのメンバの方たちとご一緒に普及促進をしてきた成果の賜物であると思っております。
 これからは、トラストサービスの国際相互運用に関して、EUとのパイロットプロジェクトも動き出しますので、益々国際的な環境での取り組みが必要になって参ります。今後も誠心誠意、我が国のために尽力して参ります。

■関東地区(「情報通信月間」関東総合通信局長表彰)
 茨城県立水戸工業高等学校

 工事担任者試験の認定学校として、長年資格者教育に尽力するとともに、理解度向上と知識定着のためのカリキュラムを配置することにより、多数の国家試験合格者を輩出するなど、資格者制度の維持やデジタル経済を支える情報通信インフラ構築へ多大な貢献をなされました。

【受賞者の一言】

 この度の令和2年度「電波の日・情報通信月間」におきまして、関東総合通信局長賞を受賞できましたことは、本校として,また,教職員・生徒にとりましても大変な名誉であります。また、新型コロナウイルス感染が収まらず、授業も分散登校の中、暗いニュースが多いこの日常で、本当に素晴らしい賞を受賞でき,このうれしいニュースを生徒達に発表できることは、非常にありがたく存じます。そして、このような機会を与えていただきました多くの皆様に感謝申し上げます。
 この受賞に恥じない様に、今後も継続して資格取得のみならず,授業や課題研究・探究活動等を充実させて、社会に貢献できる人材を育成して参りたいと思います。今後ともご指導、ご支援を賜りますようお願いいたします。本当にありがとうございました。
(校長:川嶋 正人様)

■北陸地区(「情報通信月間」北陸情報通信協議会会長表彰)
 福井県立科学技術高等学校

 電気通信設備の工事担任者試験の受験に積極的に取り組み、高校生では難易度が高いDD第一種試験について全国トップクラスの合格者を輩出するなど、情報通信人材の育成に多大な貢献をされました。

【受賞者の一言】

 この度「電波の日・情報通信月間」において、「北陸情報通信協議会会長賞」という、身にあまる栄誉をいただき、心から感謝申し上げます。今私たちは、大きな喜びと誇りを感じるとともに、今後ますます精進していきたいという、身の引きしまる思いで一杯です。また、このような機会を与えていただきました関係機関の皆様にも、心から感謝いたします。
 さて、近年、世の中ではグローバル化が進み、5GやAIなどの急速な技術革新が進んでいます。この社会の変化にともない、今後の教育は、ますます多様に進化していくと思われます。私たちは工事担任者試験に係る専門的な知識や技術の教育はもちろん、将来さらに発展する、情報通信社会に対応できる人材を育成していきたいと考えています。
 最後になりますが、私たちは、情報通信分野のますますの推進のために、これからも全力を尽くす所存ですので、今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
(校長:藤枝 徹様)

■東海地区(「情報通信月間」東海総合通信局長表彰)
 静岡県立科学技術高等学校

 生徒の工事担任者資格の取得指導を多年にわたり取り組み多くの資格者を輩出するとともに、他校の教師に資格取得の教授方法を紹介するなど、電気通信の発展に多大な貢献をされました。

【受賞者の一言】

 この度は、令和2年度「電波の日・情報通信月間」に際し、本校 電子工学科と情報システム科が取り組んでおります、DD第3種工事担任者資格指導について、東海通信総合局長様より表彰をいただくこととなり、心より感謝申し上げます。
 本校では先にあげた電子系・情報系の学科における科目の内容及び、その発展的な学習と位置付けて、これらの資格取得に取り組んでいます。発展的な学習の部分も多く講習は、放課後や土曜日に行います。それでも、生徒はデジタルデータ回線と端末とを接続するための工事は、IoT時代においてますます重要な技術となることを理解し、積極的に取り組んでいます。専門的な知識や技術を吸収することも重要ですが、生徒にとっては国家資格を取得できたことは大きな自信となり、深い学びへのステップになります。工事担任者はデジタル種とアナログ種の資格、そしてその上位資格へと広がりもあることから、DD第3種を取得した生徒がさらに広い範囲での学習へと、主体的な学びにつながることを期待しています。
(校長:松村 照司様)

■近畿地区(「情報通信月間」近畿情報通信協議会会長表彰)
 京都府立工業高等学校

 永年にわたり電気通信技術に係る専門知識の教授に努められ難易度が高い上位資格を取得した卒業生を数多く社会に送り出しその指導方法を地域の教育関係者に積極的に紹介するなど高度化かつ複雑化する情報社会の人材育成に多大な貢献をされました。

【受賞者の一言】

 この度は「電波の日・情報通信月間」にて、近畿情報通信協議会会長表彰を受賞できましたこと、大変嬉しく思っております。このような機会をいただいたこと、ご関係の皆様に改めて感謝申し上げます。
 本校では資格取得に向けた取組を、工業教育の重要な要素として進めて参りました。特に環境デザイン科では、電気通信設備工事担任者資格を学科の学習の軸と位置づけ、学科を挙げて指導に当たってきました。今回、これまでの本校の取組を評価していただき、このような表彰をいただけたこと、大変名誉なことと思っております。
 今後も電気通信設備工事担任者試験への取組をとおして、これからのIoT社会を支える技術者の育成を目標に、指導を行っていきたいと思います。今後ともご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
(校長:大島 浩樹様)

■九州地区(「情報通信月間」九州総合通信局長表彰)
 長崎県立長崎工業高等学校

 長年にわたり工事担任者資格取得の推進を通して、情報通信に関する知識や技術を有する若手技術者の育成に多大な貢献をされました。

【受賞者の一言】

 この度の「電波の日・情報通信月間」において、九州総合通信局長表彰(情報通信月間表彰)を受賞できましたことは、本校として、また、教職員・生徒にとりましても、大変名誉なことであり、光栄に思います。このような機会をお与えいただきました皆様方にも感謝申し上げます。
 今回の受賞に慢心することなく、本校創立83年目の今、今後とも継続して情報通信人材の育成に励み、資格取得に止まることなく、その知識や技術を活かして広く社会に貢献する所存です。これからの変化の激しい社会に十分対応できるような生徒の育成を目指します。今後も今回の受賞に関わられた全ての方たちのご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。本当にありがとうございました。
(校長:梅野 剛様)

[参考]
 ・令和2年度「電波の日・情報通信月間」における表彰(総務省報道資料へ)
 ・令和2年度「電波の日・情報通信月間」表彰-関東地域の4個人、11団体を表彰-(総務省関東総合通信局報道資料へ)
 ・電波利用・情報通信の発展に貢献された団体・個人を表彰(総務省北陸総合通信局報道資料へ)
 ・第70回「電波の日」と令和2年度「情報通信月間」における表彰(総務省東海総合通信局報道資料へ)
 ・令和2年度「電波の日・情報通信月間」表彰を実施(総務省近畿総合通信局報道資料へ)
 ・令和2年度「電波の日・情報通信月間」における表彰(総務省九州総合通信局報道資料へ)