challenge! 青森県立弘前工業高等学校

走り続ける全員合格!

青森県立弘前工業高等学校
電子科主任 石田 芳行

学校紹介

 本校は、西に霊峰岩木山を臨み、東に史跡弘前城を有する弘前公園、また南には史跡禅林街に囲まれた場所に位置し、明治43年建築科、木工科、漆工科の3科からはじまり、現在は全日制課程が機械科、電気科、電子科、情報技術科、建築科、土木科、インテリア科の7学科(令和3年度からインテリア科は、建築科に統合し6学科予定)、定時制課程は工業技術科1学科で今年創立110周年を迎えます。
 重点目標として、ものづくりの推進、資格取得の奨励、部活動の推進を掲げ、校訓「品性は力なり、勤労は使命なり、常に汝の最善をつくせ」のもと在籍数約750名が学習活動と部活動の両立に励んでいます。

電子科の資格検定の成果について

 専門高校として特色は、例にもれず資格取得の推進が一番と考えます。本校電子科では国家資格では第2級海上特殊無線技士と工事担任者DD第3種を全員受験の体制で指導していますが、第2級陸上特殊無線技士については長期型養成課程認定校なので、修了時には申請により取得が可能となっています。特に昨年度の取得者数は素晴らしく、DD第3種は2年生35人全員が一発合格、3年生が上級資格のAIDD総合種にチャレンジし、前後期合わせて10名が合格しました。全員合格は初めての快挙であり、総合種の合格人数も年度毎ではこれまでの最多数でした。

 このように、電子科では各学年毎にバランスよく全員受験を配し、「電子科で学習するからには!」の決意のもと、誰しもが全員合格!全員ジュニアマイスターシルバー以上の認証の可能を見据えて知識・技能の取得に励んでいます。
 普段の学習活動ではどうしても序列(順位)がつくのは避けられません。しかし、資格検定は「努力すれば必ず報われる!」ことを全員が体感できる取り組みであると確信しています。もちろんこれら以外にも検定試験はさらに上級試験、危険物取扱者試験甲種や第2種電気工事士、ITパスポート、航空特殊無線技士などチャレンジしている生徒も多くいてジュニアマイスター特別表彰者も年々増えているわけです。

令和2年度の3学年は凄いんです

 電子科3年35人はとにかくすごいんです!1年次の3つの検定試験、2年次の2つの資格試験の全員受験は全員がすべて一発合格です、誰一人としてこれまで不合格者がいないのです。こんなクラスは初めてです。難易度は決して高くはない、そんなことはありません全員が合格し続けているということにまず驚かされます。
 さて3年生となった今年度、電子科なりの技能力を試す技能検定を控えています。やはり「全員合格!」の目標のもと生徒だけではなく我々教員もこれまでやり遂げたことのない成果が次の目標となりました。頑張る弘工電子科!

【生徒の声】

■生徒A

 私の学科では、全員受験だったので全員合格を目指して頑張りました。クラス全体で約8か月前から勉強を始めました。学科の先生方が私たちにとてもわかりやすく説明してくださいました。
 担任の先生は、放課後も補習をしてくださり、私が理解するまで丁寧に教えてくださいました。先生方にはとても感謝しています。

■生徒B

 DD第3種の対策は、数か月前から取り組みました。新しい分野の問題を見てわからないところはテキストを見ながら解くということを繰り返しました。そしてすべての分野が終わったら過去問題をひたすら解きました。