Challenge! 尼崎市立尼崎双星高等学校

人と人との心をつなぐ、地域とつながる、未来につながる

尼崎市立尼崎双星高等学校
電気情報科 教諭 大西 総

学校紹介

 本校は、学校教育活動の活力が維持できる適正な学校規模を確保する目的として、尼崎東高等学校と尼崎産業高等学校との発展的統合が行われ、新たな高等学校として平成23年4月に開校しました。「人と人との心をつなぐ、地域とつながる、未来につながる」を本校のコンセプトとし、様々な人との出逢いやつながりを大切にして、 温かい心と思いやり、幅広い知識と教養を身につける教育活動に取り組んでいます。

 普通科(音楽類型・国際コミュニケーション類型・人文社会類型・自然科学類型)、ものづくり機械科、電気情報科、商業学科の4学科で編成されています。各科で特色のある授業が展開されており、希望する進路に添った類型を選択し、「なりたい自分」になる力をつけ、個々の学習目標の達成につなげ、就職や進学で実績を残しています。また、部活動への取り組みも熱心で、世界大会や全国大会で活躍しています。

電気情報科紹介

 本校電気情報科は、エネルギーから情報通信までの幅広し分野での基礎的・基本的な知識や技術の学習に重点をおき、最新の専門技術や技能を有するスペシャリストの育成を目指しています。

 最新の視聴覚機器やタブレット端末等を積極的に使用し、少人数による分かりやすい授業展開がされています。また、国家資格取得のため、補習授業などのサポート体制が充実しており、工事担任者や無線従事者、電気主任技術者、電気工事士などで多数の資格取得者を輩出しています。また「情報通信エンジニア」資格者が多数のため、8年連続優良団体として表彰を受けました。

 工事担任者においては、2年生で第二級デジタル通信を受験します。そこからさらに上位資格となる、第一級デジタル通信と第一級アナログ通信を3年生で挑戦し、総合通信の取得を目指しています。令和4年度においては、第一級デジタル通信の合格者は10名、第一級アナログ通信の合格者は4名で、総合通信を4名が取得しました。本校始まって以来の快挙であり、今後もこの流れを継続していきたいと考えています。

工事担任者試験への取り組み

 2年次において、第二級デジタル通信へ挑戦します。4月より「電子回路」や「通信技術」の授業で、基礎・技術理論・法規の基礎的な知識習得を行います。放課後補習や家庭学習では、過去問題に取り組み、自分の間違えた部分は参考書を見ながら直し、知識の定着化を図ります。また、分からない部分を互いに教え合いさせることで、教える側と教わる側の両方がより理解を深めていくようにしています。
 これまでは、決まった期日の試験で、部活動の大会などにより受験を出来ない生徒も過去にはいましたが、新たに導入されたCBT方式により、各々の予定に合わせて試験を受けることが出来るようになり、「受けやすくなった」という声を聴くようになりました。

情報通信の指導を通じて

 今や誰もが使うようになり、私たちの生活支え、もはや水や電気などと同じように生きていくうえで欠かせないようになったインターネットは、現状に満足することなく、日々技術開発によって、多重接続・高品質・低遅延の性能が向上しています。それらの最新技術について学び、さらには生活のインフラを支える技術者の人材育成は重要です。

 工事担任者の指導を通じ、情報通信における基礎部分から、最新の技術について知識を身に着工けさせることはもちろん、実際に生活でどのように活用されているのか、さらには今後どの様な発展を遂げていくのか、将来を見据えた学習活動が行えるよう、丁寧に指導しています。

合格者の声

電気情報科 堀口 幸太郎

 2年生の時に通信技術という科目を学び、インターネットや光ファイバなどに興味を持つようになりました。そして資格という大きな目標を元に、これらのことについて深く学びたいと考え、国家資格取得に挑戦しました。2年生の時に第二級デジタル通信の取得に挑戦しましたが、最初は知らない言葉が多く、問題文が何を言っているのか分からないものがありました。分からないことは、参考書やインターネットを利用して調べたり、友人と教え合ったりすることで理解を深めていきました。そして、過去問題を何回も解き、1回間違えた問題は、次に解くときは絶対に解くことができるようにすることを頭に置き、勉強をすることで効率よく合格することが出来たと思います。

 2年生の時に第二級デジタル通信を取得し、その時から第一級デジタル通信、第一級アナログ通信を取得したいと考え、3年生の時に取得しました。3年生は進路や部活動などがあり、より効率の良い勉強方法が求められました。その中で、まず過去問題を解き、どのような問題が出題されるのか、分析してから勉強を行いました。そして友人と過去問の点数を共有することでモチベーションを高めた状態で勉強を行っていました。その結果、全て合格することが出来ました。そして「総合通信」の免状が届いたときはとても達成感がありました。また機会があれば、さらに難易度の高い国家資格にも挑戦したいです。なお、この度、情報通信人材教育研究会より「奨励賞(上位資格合格部門)種別第一級デジタル通信及び第一級アナログ通信」の表彰状をいただきました。