Challenge! 三重県立四日市中央工業高等学校

四中工はあなたの能力を伸ばします!

三重県立四日市中央工業高等学校
電気科教諭  村田賢司 村山章

学校紹介

 三重県立四日市中央工業高等学校は、昭和37年に、機械科、電気科、化学工学科、土木科の計4学科7クラスの工業高校として設立されました。平成9年に設備システム科を設置、平成19年には土木科を都市工学科に改編し、現在は計5学科5クラスで教育活動を行っています。昨年度には創立60周年を迎え、1万人を超える卒業生が、地域の産業を支える技術者として活躍しています。

 部活動では、創立当時より「文武両道」を掲げ、運動系クラブではサッカー部・柔道部・水球部・ウエイトリフティング部、生産系クラブではロボット研究部が全国大会で活躍し実績をあげています。卒業生の中にはプロの選手や指導者として活躍している人もいます。

 令和4年度からは、新学習指導要領に基づき、一人一台の学習端末を導入、「誠実 努力 親切」の校訓のもと、「四中工はあなたの能力を伸ばします!」を合言葉として、教職員が一丸となって指導をしています。

電気科紹介

 電気科の指導は、「5S」、すなわち「整理・整頓・清掃・清潔・躾」を基本にしています。電気は「目に見えない危険なモノである」ことを様々な場面で認識させることがとても重要です。常に安全第一を考え、工業教育の基礎である「安全」や「報(告)・連(絡)・相(談)」から学ばせています。
 
 昨今ではICT教育の推進に力を入れています。授業では教科書の内容を理解させるだけでなく、パソコンや情報機器を活用し、最新の用語や技術などを学ぶことを通じ、「自ら学ぶ姿勢」を身につけるようにしています。こうした考えのもと、オンライン授業やタブレット等でIT機器を利用する機会を増やしています。

資格取得への取組み(電気科)

 電気科では、1年生で丙種危険物取扱者試験(6月)と乙種第4類危険物取扱者試験(11月)、2年生では第2種電気工事士を全員受験しています。

 オリジナルの教材を基にして、問題の解き方を反復練習したり、ITを活用した調べ学習に取り組ませ、解けない問題は教員が丁寧に指導します。放課後には、電気科棟で電気の専門を中心に、資格取得を目指して多くの生徒が自主的に勉強をしています。

【授業風景の紹介】

単相電力測定
リレーシーケンス

課題研究(電子回路Ⅰ)
オシロスコープ

課題研究(スマホラジコン)
課題研究(アーク溶接)
学校行事(グループワーク)

工事担任者への取組み

 1年生の情報技術基礎の授業では、論理回路や2進数などの理解を進めるために、工事担任者第二級デジタル通信(旧DD第三種)の国家試験の問題を利用して取り組み、工事担任者への興味を持たせました。2年生の電子技術の授業では、ダイオードやトランジスタなどの学習に工事担任者第二級デジタル通信(旧DD第三種)の国家試験の問題を利用して取り組み、高度な資格試験への意欲を高めさせています。

【国家試験の取得(令和4年度より過去10年の実績)】

  • 丙種、乙種第1~6 類、甲種危険物取扱者
  • 乙種第7類消防設備士
  • 2級ボイラー技士
  • 高圧ガス製造保安責任者(第3種冷凍機械)、(乙種化学)
  • 第1・2種電気工事士
  • 2級電気工事施工管理技士(筆記試験のみ)
  • 第1~3級陸上特殊無線技士
  • 技能検定2・3級(電子機器組立)
  • 工事担任者(DD第一~第三種)、(第一級、第二級デジタル通信、総合通信)

合格者の声

「総合通信」資格取得3名(2年生で第一級デジタル通信に合格、3年生で第一級アナログ通信に合格)

S.Kさん(電気科3年生)

 私が工事担任者の試験を受けるきっかけとなったのは、情報技術基礎の授業でベン図やブール代数に興味を持ったからです。
 また、資格に関し調べていると自分に合っている資格だと思い受けることを決めました。試験を受ける3ヵ月前から時間を見つけコツコツと勉強し、分からないところは放課後や長期休みに同じ資格を受ける人たちと集まり、教え合いなどをし、分かるようにしてきました。
 周りの友達や先生方の支えもあり、無事に合格することができました。

M.Sさん(電気科3年生)

 私は工事担任者第一級アナログ通信を取るためにたくさん勉強してきました。
 第一級デジタル通信は2年生で合格しました。放課後や休日、自由時間の合間を使って少しずつ勉強していき、先生から過去問などを貰い、一緒に受ける友達と教え合いながら取り組んでいきました。
 そして無事に合格することができました。アナログ電話回線での通信技術や情報セキュリティなどの知識をつけることができました。
 これも一緒に受けた友達、先生の協力のおかげです。ありがとうございました。

M.Mさん(電気科3年生)

 私は高校生活において、資格取得に力を注ぎ多くの資格に挑戦しましたが、2年生で第一級デジタル通信、3年生で第一級アナログ通信に挑戦しました。
 第一級デジタル通信では基礎、技術、法規と三科目があり、難しいと思っていましたが、一緒に挑戦した仲間たちと勉強会を開き行うことで徐々に理解していくことができ、無事に1度で合格することができました。
 第一級アナログ通信では、科目免除により2科目受験となりました。そのためデジタルの時よりも早く理解することができ、取得することができました。
 仲間と支えながら勉強することで、今回のような難しい資格試験でも合格できることを知りました。これからも時間を無駄にせず、いろいろな資格に挑戦したいと思います。

第一級デジタル通信合格 1名

Y.Mさん (電気科3年生)

 私は高校生活で努力を形として残したいと思い、工事担任者第一級デジタル通信に挑戦しました。冬休み前から勉強を始め冬休みの間も学校に通い勉強に励みました。
 3つの分野はほとんどが初見の問題でゼロに近いスタートでしたが、担任の先生の手厚いサポートと同級生との教えがあったおかげで無事に一発合格することができました。
 通信ケーブル配線や電気通信事業などを学習し、ソフトウェアやインターネットウイルスの性質など通信に関する知識を得ることができました。