Challenge! 茨城県立水戸工業高等学校

未来に羽ばたけ水工生

茨城県立水戸工業高等学校
電気科教諭 水野 彦衛

学校紹介

 本校は、明治42年に茨城県立工業学校として創立し、昭和23年に茨城県立水戸工業高等学校と名を改め、「水工(すいこう)」で地元では名が通っており、今年で113年を迎える県内で一番歴史の古い工業高校です。卒業生は2万5千人を超え、茨城県内はもちろん国内外で、産業界をはじめ各界において活躍しています。

 学科は、工業化学・機械・電気・情報技術・土木・建築の6学科があり一学年8クラス体制で入学時から体系的に専門技術を学習します。また、資格取得のための指導も充実しており、それぞれの興味関心や将来設計に合わせ取り組むことができます。キャリア教育にも力を入れ、就職指導や進学指導も充実し生徒のよりよい進路実現を目指しています。 部活動は、運動部が15部、文化部が14部あり、どの部も活発に活動しており、茨城県総合体育大会では、総合得点で上位校として表彰されています。

電気科紹介

 電気科では、単に電気に関する基礎的な知識・技術を身につけるだけでなく、工事担任者、電気工事士、危険物取扱者乙種など国家資格の取得にも力を入れ指導しています。資格取得は、学習意欲向上、スキルアップ、進路実現の手段ばかりでなく、将来生徒が厳しい社会でたくましく生き抜くための一助となると信じ、職員一丸となって指導に当たっています。

 その甲斐あってか昨年度は、工事担任者第二級デジタル通信が61名、第一種電気工事士が14名、第二種電気工事士が80名の合格者を出しています。今年度は、3年生がはじめてのCBT方式で工事担任者第二級デジタル通信を受験し、69名の合格者(合格率88%)を出すことができました。

 資格取得の指導法としては、基本的な内容の学習は最重要ポイントのみを押さえさせ、極力時間をかけないよう心掛けています。あくまでも過去問題を何回も解かせ、解く中で知識を深めさせ、また問題に慣れさせ、問題の傾向を自らつかめさせることに重点を置き、限られた時間で効率的に学習するよう指導しています。今後、グーグル「Classroom」などを通してデジタル教材を活用し最重要ポイントの確認、より丁寧な問題解説、部活動や欠席で学習にぬけができた生徒などへの対応など、きめの細かい指導を積極的に取り入れていきたいと考えています。

合格者の声

糸賀俊汰(令和3年度電気科卒 国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構勤務)

 私は、工事担任者第二級デジタル通信を3年次に受験しました。最初は覚えることが多く、過去問題を解いても、なかなか合格点に届きませんでした。しかし、授業での勉強や、家に帰ってから何度も過去問題を解き続け、合格点に達するようになりました。本番では力を発揮し、合格することが出来ました。継続して努力してきた成果だと思います。

 このことを社会人になっても活かしていき、今後も様々な資格に挑戦して行きたいと考えています。

水戸工業高校時代の糸賀俊汰さん

横山一喜(令和3年度電気科卒 (株)日立ハイテク 那珂地区勤務)

 水戸工業高校電気科では、2年次2月から工事担任者第二級デジタル通信取得に向けてクラス全員で挑戦しました。解らない所を先生に質問したり、友人と教え合いながら、難しい問題を解き正解するたびに自分の成長を感じることができ嬉しくなりました。無事に合格でき、細かい所まで指導してくれた先生や、共に教え合った友人には感謝の気持ちでいっぱいです。

 卒業し社会人になりますが、様々な事に向上心を持ち続けて取り組みます。

水戸工業高校時代の横山一喜さん