Challenge! 沖縄県立美里工業高等学校

スペシャリストを目指して

沖縄県立美里工業高等学校
電気科教諭 兼島 兼太

学校紹介

 本校は、昭和42年(1967年)琉球政府中部産業技術学校として設置され、後に、昭和47年(1972年)に沖縄県立美里工業高等学校と改称されました。今年で創立56年目を迎えました。「自主 敬愛 勤労」の校訓をもとに、文武両道、部活動も活性化されている学校です。機械科2クラス、電気科2クラス、建築科1クラス、設備工業科1クラス、調理科1クラス、計5学科の生徒が学んでおり、各学科の特色を活かしものづくりの分野を通じて、次世代の担うスペシャリストを目指した人材の育成や地域貢献の活動も実施しています。

電気科の紹介

 本学科は、発電所から住宅まで、電力の発電・送電・配線に関する専門的な知識や電気工学の技術について幅広く学習するとともに、安全教育、生活指導、進路指導の強化に努めています。その中でも、第一種電気工事士試験、第二種電気工事士試験、工事担任者試験(第二級デジタル通信、第二級アナログ通信)、危険物取扱者試験などの国家資格取得を推奨し、放課後等の講習を職員一丸となって取り組んでいます。また、就職希望の生徒が多く、進路活動に積極的で、計画的に資格取得に励んでいます。まず、第二種電気工事士試験に挑戦してもらい、取得できた生徒には、第一種電気工事試験または、工事担任者試験の第二級デジタル通信に挑戦する流れです。ここで、第二級デジタル通信を取得できた生徒は、「基礎」「法規」の科目免除を活用して、第二級アナログ通信に挑戦しています。

 第二級デジタル通信の講習では、テキストとして一般に市販されています「工事担任者 第2級デジタル通信実戦問題」を使い、放課後16時15分から1時間程度、約1カ月かけてテキストをひと通り学習したあと、過去問を自主的に学習しています。第二級アナログ通信については、講習なしで過去問を中心、自主的に学習をしてもらっています。本学科は、文武両道をモットーにしていますので、1日の講習時間は短時間で実施し、講習後に部活動に励んでもらっています。

合格者の声

生徒A(在校生3年、バトミントン部、就職希望)

 工事担任者試験の第二級デジタル通信は、CBT方式試験になり、いつでも受験できる手軽さがあり、一度合格した科目は3年間免除になる安心感もあり、さらにジュニアマイスター顕彰制度の点数が高い(7点) といった理由で受験しました。勉強方法としては、放課後の講習などで、第二級デジタル通信のテキストで勉強し、先生からもらった過去問で復習しながら、ひたすら解いた結果、合格することができました。1回目の受験で合格できたのでとても嬉しかったです。今後は、第二級アナログ通信も取得したいです。将来は、日本全国を飛び回るさすらいの電気工事士になりたいです。

生徒B(在校生3年、野球部、就職希望)

 友達に誘われたことをきっかけに、工事担任者試験の第二級デジタル通信を受験してみようと思いました。勉強時間は、放課後に30分~1時間くらい参考書を利用して勉強したり、スマホのアプリを使ったりしてしっかりと勉強し、合格することができました。また、今年の4月には、科目免除を利用し、第二級アナログ通信も合格することができました。部活動と両立して、時間の有効活用しながら、試験対策してきました。勉強方法については、これまで1年生のときから資格の勉強をしてきたので、粘り強くコツコツ努力することが大切だと思います。

生徒C(在校生3年、野球部、就職希望)

 まず、私は高校入学時から資格取得に力を入れていたので、第二種電気工事士を取得したあとに、校内で工事担任者試験のポスターを見つけて気になったので、担当の先生に話を聞いてから工事担任者試験の第二級デジタル通信を受験することにしました。ありがたいことに、放課後にホームページで受験申請の手続き方法を一から丁寧に教えてもらいました。勉強方法は、講習で習ったことをしっかりと復習をして、テキストの大事なところを重点的に覚えて、過去問を何回も解きました。他にも、アプリを使って問題を解いて、しっかりと試験に挑み、合格することができました。また、第二級アナログ通信も合格することができました。