理事長挨拶

情報通信の現在、そして未来のために

 日本データ通信協会が設立された1973年にはネットワークの中心は固定電話網でしたが、その後送られる情報も大量データ・映像が中心となり、ネットワークの形態も電話網からインターネットへ、固定から移動体中心へと進化しています。更には5G、IoTの時代になると、利用者はネットワークが情報を送るという意識から、ネットワークの能力制限も無くなり、ネットワークを介してモノが繋がっているという意識に変わると思われます。

 日本データ通信協会は40年以上の間、ネットワークを安心・安全に運用し、利用していただくための仕組みを構築することを主要業務としてまいりました。1985年以降、協会は電気通信主任技術者試験、工事担任者試験の指定試験機関として、ネットワークの安心・安全を守るための重要な国家資格試験の厳正な運用に貢献してきました。更には情報通信エンジニア資格の創設や電気通信主任技術者講習を通じて、情報通信分野の人材育成に尽力しております。

 インターネットの発展に伴い、今日の社会はネットワークを安心して使うために電話時代にはなかったセキュリティなどの重要な課題に取り組んでおります。当協会の迷惑メール相談センターでは、迷惑メールを分析することにより、利用者に迷惑となるメールの削減に努めており、電気通信個人情報保護推進センターでは、個人情報保護法のもと電気通信分野における個人情報保護活動に取り組んでおります。更にはプライバシーマーク審査機関として個人情報保護の審査活動も行っています。

 従来、文書を用いて行われていた社会における諸活動は、急速にネットワークを通じた仕組みに変わりつつあります。協会では、契約等の電子化において重要となるタイムスタンプについて、十分な信頼性及び安心性を確保しているものに関する認定の制度を構築してまいりました。また、タイムビジネス協議会を創設し、電子化の普及促進を図ってまいりましたが、タイムスタンプからトラストサービスへと取り組みを拡張し、電子社会の信頼基盤を技術的、法律的に検討するトラストサービス推進フォーラムを創設して、我が国におけるその普及に邁進しています。

 情報通信ネットワークの安心・安全は、ネットワークの安全を保つことと同時に、セキュリティや個人情報保護まで含めた利用の安心が必要となります。日本データ通信協会は、ネットワークの基本的機能を守るための資格による人材育成と、デジタル社会を構築するための仕組みの検討を通じて、今後も安心して使えるネットワークに貢献していきたいと考えております。



理事長

直筆署名
理事長近影
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