タイムスタンプの時刻

タイムスタンプの時刻は、正確性と信頼性を保つため、協定世界時(UTC)に一定の精度で同期しています(トレーサビリティの確保)。「タイムスタンプはなぜ必要か」の章でも述べたように、PCの内蔵時計は、安定性に欠け、かつ、容易に変更できるため信頼できる時刻とはなりえません。

図4は、本認定制度に基づくタイムスタンプ生成の枠組みを示しています。利用者は、インターネットを通じてタイムスタンプの要求をTSAに対して行い、TSAは、前章で述べた手順に従いタイムスタンプを利用者に発行します。タイムスタンプの時刻は、NICT(国立研究開発法人 情報通信研究機構)が供給する協定世界時UTC(NICT)と1秒以内で合っている(同期している)ように規定されています。正確で信頼性の高い時刻を実現するため、TSAは認定を受けたTAA(時刻配信局:Time Assessment Authority)から時刻の配信・監査を受けることが義務付けられています。TSAは、タイムスタンプに時刻情報を与えるTSA時計の時刻を、TAAからの配信時刻に同期するように補正します。なお、本認定制度では、従来、時刻配信局をTA(Time Authority)と呼んでいましたが、後述のJIS X 5094:2011制定以降はTAAと変更しており、現在はTAAで統一しています。

TAAは、TSAにUTC(NICT)に同期した時刻を配信するとともに、TSA時計がUTC(NICT)と規定の精度以内で同期しているかの時刻監査を行います。そして、その監査記録をTSAに配布することにより、タイムスタンプに付与された時刻のUTC(NICT)へのトレーサビリティを保証します。この機能を果たすために、TAAは、配信源となる自局の基準時計(通常は原子時計を用います)をGPSコモンビュー法という技術を用いて、UTC(NICT)と精密に同期させ、この時計を基準にしてTSA時計のUTC(NICT)に対する時刻差を測定しています。タイムスタンプサービスの枠組みにTAAを設け、信頼できる時刻を実現していることは、諸外国のタイムスタンプサービスと比較して本認定制度の特長の1つとなっています。TAA機能の重要性は、ITU-Rでも認められ、2010年3月に勧告ITU-R TF.1876 “Trusted time source for Time Stamp Authority“が発行されました。当協会では、NICTと共同で、TAAの技術要件をJIS X5094:2011「UTCトレーサビリティ保証のためのタイムアセスメント機関(TAA)の技術要件」として制定しました。タイムスタンプの方式はISO/IEC 18014等により標準化されていましたが、TSAに信頼できる時刻を供給する仕組みについては、本JISが世界的に見て初の標準になりました。

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