迷惑メールを減らすためにはどのようにしたらよいでしょうか?
それを考える前に、まず、迷惑メールを取り巻く業界構造を考えて見ましょう。
迷惑メールは、「ビジネス」として成り立っています。
その構造を大雑把に示したものが、 この図(別図1) です。
まず、業界から見た迷惑メールを送る価値、すなわち、パフォーマンスは何でしょう。
「パフォーマンス=迷惑メール受信者がメールの内容に関わる結果の収入」
と言う事が出来ます。
では、コストは何でしょう。
いろいろな内容からなっているものの、一言で言えば、
「コスト=スパマーが迷惑メールを送信するためのコスト+宣伝したいサイトのコスト」
と言えるでしょう。
内容的には、
- 法律による摘発を潜り抜けるためのコスト
- メールアドレス収集コスト
- 送信環境のコスト
- 広告のためのサイトのコスト 等々
前にも言及したように、迷惑メールはビジネスとして送られています。
従って、そのコストパフォーマンスを悪化させれば、ビジネスとして成り立たなくなり、業者は別の宣伝手段を見つけるか、廃業するしかないでしょう。
では、次に、迷惑メールを防ぐために取られている対策を見てみましょう。
- 違法送信者の摘発
- ISPにおける送信対策
- 受信側での対策
- メールアドレスの複雑化
- メールアドレス流出危険性の低減
これらは、すべて「コストを上げる」ことを目的としています。
迷惑メール産業の「コストパフォーマンスを悪くする」ことが、迷惑メールの減少につながります。
コスト上げための取り組みももちろん大切ですが、これだけでなく、「パフォーマンスを低下させる」ことが出来れば、より効果的となります。
では、パフォーマンスを低下させるにはどうしたら良いでしょうか?
パフォーマンスとは、前にも述べたように、
「迷惑メール受信者がメールの内容に関わる結果の収入」 です。
従って、パフォーマンスを下げるもっとも効果的な事は、我々迷惑メール受信者が、そのメールの宣伝内容に踊らされないことです。
いくら安価に何億通の迷惑メールを送ることが出来たとしても、その成果がゼロ、すなわち、宣伝内容に引っかかってお金を払ってしまう人がいなければ、業者も危ない橋まで渡って金を稼ぐ気にはなれないでしょう。
しかしながら現実問題として、業者側のコストがあまりかからないため、迷惑メールに引っかかる人が少なくても元が取れてしまいます。膨大な迷惑メールを送って、仮に100人が引っかかって「お客様」となってしまったとします。迷惑メールの中でも特に多い「出会い系サービス」の場合、数万の料金請求が発生するので、これだけで「数百万もの収入」が転がり込むのです。この極々一部の人達のために、残りの大多数が迷惑を受けているということもできるでしょう。
すべての迷惑メール受信者が、迷惑メールの宣伝内容に引っかからない意識を持つこと、それが迷惑メール業界全体のパフォーマンスを大きく低減させ、迷惑メールの衰退につながるのです。
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